反・反原発

今日、原宿で「さようなら原発10万人集会」というのがあったらしい。
ここのところの、反原発運動にどうもギモンを抱いていたので、整理してみた。

放射性物質の拡散」に対しては全員Noだろう。でも、その後のアプローチが異なる。極端に分けると次の2つ。

1. 「放射性物質の拡散量を極限まで少なくする技術を磨く」
2. 「防げるわけ無いんだから、いますぐ原発をゼロにせよ」


いままでは1で進んできて、電力会社や研究者は今もこの姿勢。反原発派は1が信じられないから2を主張してる。というのは感情論としては理解できる。でも、本当にそれでいいのか。痛い経験をした今こそ、原子炉事故対策と、放射性物質の拡散防止技術を磨くチャンスなんじゃないか?そのために原発の運用は有効な手段になるんじゃないか?

なんでそんなことを言うかというと、これから中国で大量に原発を作るはずだから
日本人1億3千万で59基(廃炉になったもの込)も作ったんだから、単純計算なら中国では600基ぐらい必要だ。(いまのところ操業中が13基、建設中が29基、計画中が6基の48基。)


・中国で世界最高レベルの技術で運用・対策できるか
・何か事故があった時に日本に対して、正しく情報提供されるか
・何か事故があった時に日本に放射性物質が拡散しないように最大限の努力をしてくれるか

日本の東電ですら、上3つができてたとはいえない。間違いなく何かが起こる。その時に、我々はどうやって自分たちの身を守るというのか。

利権利権というけど、金が無かったら安全のための研究もできやしないし。首相官邸や原宿に集まって訴えるのは「再稼働停止!」みたいな話じゃなく「世界中で起こりうる放射性物質の拡散から国民を守れ」みたいなことなんじゃないかと。

拡散から守るアプローチは、必ずしも「即、原発ゼロ」だけではないはず。おかしな議論を振りかざしていたら、得られていたはずの共感も、いつかなくなってしまう気がする。