ドコモとGoogleが提携で『オープン化』とはこれいかに?

日経の記事によれば、『ドコモは従来の垂直統合型からオープン化へとシフトしたことになる』との表現でした。ほんとにそうなのか?と。

オープンかどうかでいうと、ドコモに限らずすべてのキャリアは当初からオープンでした。
URLを入力して自由にアクセスできる『勝手サイト』という領域を作っていたからです。

しかし、実際には『公式サイト』というプラットフォームを用意し、そこでは勝手サイトの数倍以上もビジネスをしやすい環境を用意しました。どうぞ思う存分お金を稼いでください。ただし、そのプラットフォームを使うならわれわれのルールに従ってください。我々の意に沿わない稼ぎ方はしないで下さい、と。

モバイルビジネスの9割を握り、残り1割の無責任領域を作っておくことで「我々は常にオープンです」と言い切る。それがキャリアのビジネス志向なわけです。

現在、モバイルインターネットの7割近くが勝手サイトへのアクセスです。
人の流れとしてはとっくにオープン化しています。キャリアとしてはむしろフィルタリングを実施してそれを狭めている方向なはずです。