携帯電話メーカーがヤバイ

2009年の携帯電話出荷台数の数字がまとまりました。


出荷台数、というのは携帯電話メーカー(PanasonicとかSHAPR)が出荷した台数のことです。(そのまんまや)


年間累計出荷台数3100万台で、前年比マイナス1,100万台


グラフにしてみました。


見事に毎年1,000万台づつ減ってます。  出典:(社)電気通信事業者協会

携帯電話の契約者数そのものは、2009年は年間458万契約の純増。これにはモバイルナンバーポータビリティ(MNP)によるキャリア移動は含まれていません。MNPはだいたい年間250万台程度と推計されているので、それも足すと、新規購入&携帯電話乗り換えによる需要は700万台、それ以外の(3,100-700)=2,400万台が機種変更による需要です。


純増数の推移はこんな感じ。  出典:(社)電子情報産業技術協会

ここ3年ぐらい、純増数に大きな変化はありません。と、いうことは、機種変更による需要が毎年1,000万台づつ減っている、ということです。


ところが、携帯電話のバリエーション増加&高機能化は止まってません。大型化する液晶にあわせて、メモリーを増やしたり内部の処理が速くなったりと目にみえないところでコストがどんどん増えてます。一方で、売れる数はどんどん減っている、と。


いまのバリエーション数のまま、年間の販売台数が1000万台レベルにまで落ち込み、iPhoneの売れ行きがさらに伸び、Nexus Oneみたいな黒船がどんどんシェアを伸ばしたらどうなるか。


計算間違いしてるのかなあ、と思って、ちょっとドキドキする数字です。


日本(ガラパゴス)の携帯電話メーカーは絶滅危惧種です。