電動歯ブラシについて考えてみた

勧める歯科医と勧めない歯科医がいる。

調べてみると、電動歯ブラシを積極的に勧める歯科医師と、そうでない歯科医師がいるようです。

歯医者さんが勧める理由

日本歯科医師会は電動歯ブラシを周波数によって3つに分類しています。電動と、音波と、超音波です。そのうち、「超音波」については、歯垢除去だけではなく、通常の歯ブラシが届かない歯周ポケット内の細菌を破壊する効果がある点について、通常の歯ブラシよりも優れているとしています。

歯医者さんが勧めない理由

「身体障害者や肢体不自由者など手の運動が制限されて自由に動かすことのできない人や手用歯ブラシで効果的に歯みがきのできない人には有効であると考えられます。−般には手用歯ブラシの方が自分でコントロールすることができて、清掃効果も高いのではないでしょうか。」埼玉県歯科医師会
「電動歯ブラシのプラーク（歯垢）除去効果はブラッシング法、時間、機種に よって違ってきます。これまでにも多くの実験・研究がされてきましたが 電動歯ブラシと手用歯ブラシとの除去効果に大差がないという結果がでています。 あくまでもプラーク除去効果をあげる一方法であり、機械で磨いているという安心感から 磨き方が雑で短時間になってしまうことのほうが危険です。」各務原歯科医師会

と、あるように、磨く効果だけでいうと手磨きのほうが優れている、というのが一般的な意見のようです。

僕が引っかかってるポイント

歯ブラシって、雑菌がすごく繁殖します。口腔内ってもともと体のなかで一番雑菌が多いと言われる場所ですが、そこに毎日突っ込んで、きちんと乾かさないまま放置しておくと、そりゃ繁殖しますよね。なので、僕は一ヶ月に一回程度は買い換えてます。ホントは使い捨てにしたいぐらい。ところが、電動歯ブラシは替え歯ブラシがすごく高いのです。800円〜1,000円します。グレードの高い音波歯ブラシとか、水流がでてくるやつとかだと3,000円とかするみたい。その辺のコンビニで売ってるわけでもないし。

歯医者さんが勧める本当の理由

電動を買ってしばらくは面白いので、歯磨きしてなかった人がマメにするようになります。電動歯ブラシは1万円以上するものがほとんどですから、使わないと損、という感じもしたり。で、一ヶ月ぐらい毎日磨くことで歯磨みがきが習慣化されるのが、本当の理由じゃないかなと思います。子どもにおもちゃとして歯ブラシを与えると、歯磨きが好きな子になる、というあの効果です。

つまり、すでにブラッシングがきちんと習慣化されてる人には不必要なものなのかも、と思いました。電動歯ブラシって出てきてもう20年ぐらいしますよね。でも未だに売れ線の商品は13,000円とか。それって、メーカー側が「このぐらいの値段設定で売りたい」っていう価格なんだと思います。一万円を微妙に超えてるところに、作為を感じます(笑)。必要だったり、効果のあるものだと、長い時間掛けると絶対に値段が下がってくる（＝メーカーにとっては利益が薄くなる）ものなのです。反対に、嗜好品の場合、値段は下がりません。

合理的に買う理由なさそうなので、頑張って手で磨くことにします。

【業務用】 粉付き歯ブラシ 500本組