フィルタリングで得する人

じゃあ、逆に、どんな人が得するのか。

長い眼で見れば、の話ですが、まず「出会い系」「アダルト」サイトの運営者にとっては実はメリットがあります。未成年ユーザが入ってきて問題が起きることが減るからです。もちろん、短期的にはデメリットもあります。「未成年に出会える」ことを期待してアクセスしてきていた大人が減るからです。
しかし、そういう不埒な連中は問題の元なので、この際そいつらから儲けるのは諦めましょう。
これらのサイトの運営者は問題が起こるのを一番嫌がります。影でこっそり稼ぎたいのです。未成年なんて問題のきっかけになるので来ないで欲しいわけです。

携帯電話キャリアフィルタリングサービスを提供している会社にとってもプラスでしょう。
「ネットスター」社とかですね。
http://www.netstar-inc.com/index.html
もしかしたら、結構熾烈な競争があるのかもしれませんが、しかし一度入れるとなかなか変更されないはずです。基本的にアクセスが増えると売上も上がるはずですし。

ポータル各社にとっても長い眼でみればメリットがあるかもしれません。安心して使えるコンテンツを豊富にそろえたポータルサイトへの集中度合いは高まるような気がします。

モバイル広告業界が一時的に苦しくなってしまいます。これは、正直、業界全体に与えるインパクトは甚大なのです。しかし、多少の赤字に眼をつぶってカンフル剤的な広告に頼っている苦しいところにとっては、地道な商売に戻るチャンスともいえます。地道に商売しているところにとっては、ジャマするプレイヤーが減る、と言う点で歓迎すべきことなのかなあ、と思ったりします。